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受付時間:月~金 10:00~17:00
(定休日、土日を除く)

課題医療的ケアがあり、通学にご家族が毎日に送迎する必要があり、時間的、精神的負担に感じている。
解決看護師が同乗する通学支援事業を利用いただくことで安心して送り出せ、ご家族の負担軽減につながるとともに学校のお休みも減った。
私たちHABILISに通うお子さまのほとんどが車いすを使用しており、自らの移動は難しいです。そのため、放課後等デイサービスでは下校時に特別支援学校に迎えに行きます。ですが、登校はご家族が送迎をしなければなりません。
登校中に医療的ケア(主に吸引や呼吸状態管理など)がないお子さまは、特別支援学校が出している通学バスに乗ることができます。しかし医療的ケアのあるお子さまは、ご家族が学校まで自家用車で送っていきます。自家用車がないご家族は電車やバスを乗り継ぎ、登校します。また、放課後等デイサービスを利用しない日も、ご家族が自家用車で直接学校にお迎えに行きます。
10時前に登校し、14時過ぎに下校する。夏休みなどの長期休み前には給食もなくなり、昼前の下校です。登校の間の時間は4~5時間です。もっと短い日もあります。迎えに行くまでの自宅からの往復時間も含めると、ご家族が自宅にいる時間はどれくらいだろうか。その送迎を担うご両親は仕事はできるだろうか。そしてそれを週5日、小1~高3までの9年間。
「医療的ケアがなければ、通学バスに乗れたのに…。」
「看護師が同乗してくれたら、通学バスに乗れるのに…。」
「本人の体調は問題ないけど、今日は学校に送れる人がいないので欠席します。」
「給食がない日の下校は、きょうだいの送迎に間に合わないので欠席します。」
そういった本人の体調や状態に関係なく、通学する機会が失われてしまうことのないよう、そしてその通学のためにご家族が自分の時間、仕事の時間、きょうだい児の時間を諦めることがないよう、私たちHABILISでは「通学支援事業」の取り組みを始めました。
学校やご家族と連携し、子どもたちとそのご家族が安心して通学できるよう、初回面談時にケアだけでなく今までの経過などもヒヤリングを行ったり、初日はご家族も一緒に同乗してもらい、ケアの方法や対応を実際に見てもらうことでご家族だけでなく、本人や看護師職員も皆互いに安心しあえる環境設定をしています。
ご家族の送迎では、運転中にお子さまに吸引が必要となったとき、すぐにはできないこともあります。またSpO2モニターが鳴っていてもすぐに対応できないこともあります。しかし、私たちが行う通学支援事業では運転手と同乗の看護師を配置しているため、より細やかなケアを提供することができます。ご家族からも「安心して学校に送りだせる」というお言葉をいただいたり、通える日数が増えたりしている様子を見ると、私自身うれしく感じます。
また、今までは放課後だけの関わりだったお子さまも、朝「いってらっしゃい」と送り出せたり、朝の様子を見て、学校での関わりを聞いてみたり、と今まで以上に学校との連携も増え、そのお子さまへの支援の質が高まっていることも感じます。
引き続き通学支援事業を通して、誰もが安心して当たり前に学校に通える、そんな未来を創っていきたいです。

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