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要望一緒に手をつないで歩きたい。
変化歩行器歩行がスムーズになったり介助歩行が安定してきており、着実に目標に向かって歩んでいる。
私たち放課後等デイサービス、児童発達支援のスタッフは、お子さま一人ひとりの「将来」を大切にしています。障がいがあるからといって、できることや可能性を限定するのではなく、「F-words」という6つの視点(Fitness, Function, Friends, Family, Fun, Future)に基づき、お子さまの世界を広げるお手伝いをしています。
特別支援学校に通う小学4年生のAちゃんも、このF-wordsの考え方に基づき、スタッフみんなで目標を考えました。
Aちゃんは利用当初、床上では手と膝を使って移動し、歩くときはスタッフが後ろから介助していました。そんなAちゃんのお母さまとの面談で、「将来は手をつないで一緒に歩きたい」「呼んだら来てくれるようになってほしい」という温かい想いを聞かせていただきました。その言葉から、私たちの長期目標は明確になりました。それは、「手をつないで歩けるようになること」です。
後方からの介助で歩いているとき、Aちゃんはいつも口角が上がってニコニコしていました。その表情から、歩くことが大好きなのだと私たちは感じ取っていました。手をつないで歩けるようになれば、自分が行きたい場所へ行けるようになり、Aちゃんの世界はさらに楽しく、可能性に満ちたものになるだろう。そう確信し、Aちゃんの歩行機能を高めるための支援を始めました。
手つなぎ歩行ができるようになるためには、安定して立てること、そして重心を前や左右に移動させてバランスをとることが不可欠です。しかし、Aちゃんには立つときに腰を反らせたり、膝を後ろに突っ張る癖があり、重心を前に移動させるのが苦手でした。また、右側に体重をかけるのが得意ではなく、左右のバランスにも差がありました。
そこで私たちは、Aちゃんのバランス機能の向上を目指し、活動に取り組みました。特にピーナッツ型のバランスボールを使った活動や、座ったり立ったりする練習を繰り返し行いました。最初は不安定だったAちゃんですが、持ち前の頑張りで少しずつ課題を乗り越えていきました。
その結果、利用当初と比べて、立ったときの反り腰や膝の突っ張りといった癖が減り、安定して立てるようになってきました。今では歩行器を使うと、まるでスイスイと泳ぐように、自分の行きたい方向へ迷いなく進めるようになりました。
この身体的な成長だけでなく、Aちゃんの感情面にも大きな変化が見られました。嬉しいことや楽しいことの表現がとても分かりやすくなり、以前より泣いてしまうことが減ったのです。きっと、自分の体が思い通りに動くようになったことで、「できる」という自信が芽生え、心が満たされていったのだと感じています。
お母さまも、身体的な変化や情緒面の成長をとても喜んでくださっています。「きっと、これからもできることが増えていくのでは」と、未来への期待を膨らませていらっしゃいました。
Aちゃんにとって、手つなぎ歩行はまだ大きな目標です。しかし、私たちはその目標に向かって、一歩一歩着実に進んでいることを感じています。これからも、Aちゃんの「楽しい」という気持ちを大切にしながら、将来の夢を実現できるよう、心を込めてサポートしていきます。

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