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課題摂食時にゼロゼロし、むせこむ込むことから経管栄養を導入したことで通っていた保育園を退園し困っている。
解決姿勢や食環境を丁寧に評価・調整し、家庭や保育園と連携しながら口から食べる機会を増やすことで、また保育園にも通えるようになった。
1歳7ヶ月の男の子。生後7ヶ月までの健診では特に問題なく過ごされていました。しかし8ヶ月を過ぎてもお座りができず、病院を受診。検査を一通り受けるも原因は特定できませんでした。
1歳を迎え、家の近くの保育園に通うことになりましたが、ある日、高熱で入院。肺炎の診断を受け、嚥下障害があることがわかり、経管栄養での対応が必要になりました。
退院後も保育園に戻りたい気持ちはありましたが、経管栄養に対応できる保育園は限られており、やむを得ず退園することになりました。
経管栄養の注入は、親御さまや医師・看護師といった特定の人しか行えない医療行為とされており、看護師の常勤が義務づけられていない保育園では受け入れが難しいのが現状です。お母さまは「働き続けたい、保育園に戻りたい」という思いと同時に「また誤嚥して肺炎になったら」という不安の中で過ごされていました。
そのような状況で、HABILISとの出会いがありました。
ご自宅では口から食べる練習を再開していましたが、むせ込みが多く、ほとんどが経管栄養での対応でした。そこでHABILISでは、どんな椅子や姿勢で食べると良いかを丁寧に評価し、本人にとって一番楽に食べられる姿勢を探していきました。ご自宅で使用していたレンタルの座位保持椅子は調整可能な部分もありましたが限界があり、HABILISにある椅子を調整して試したところ、むせ込みなくご飯を食べられるようになりました。
その様子をご家族にも見ていただき、ご家庭で使用する椅子もできる範囲で調整しました。結果として、むせ込まずに食べられる量が徐々に増え、昼食だけでなく15時のミルクもトロミをつけて口から摂れるようになり、HABILISを利用した日には経管栄養を使わずに帰れる日も増えていきました。
また、看護師が常勤している保育園や他の児童発達支援にも通えるようになりましたが、口から食事する機会はご家庭とHABILISが中心でした。そこで、本人が食べる機会をさらに増やすため、保育園のスタッフにHABILISへ来ていただき、姿勢の特徴や食事の介助の仕方を共有しました。本人にとって負担の少ない食形態や食事のペース、姿勢の注意点を伝えることで、どの場面でも同じように口から食べられる日が増えていきました。
HABILISでは、週に一度の支援で大きな成果を出すことよりも、ご家庭や保育園での「毎日のちょっとした積み重ね」が子どもの成長につながると考えています。
私たちは、ご家族と共に「できること」を少しずつ広げ、安心して日々の生活を送れるように支援を続けてまいります。

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